トロイの木馬 2014 9 15

 新聞の国際面では、連日、報道されている、
イスラム教スンニ派過激組織の「イスラム国」については、
欧米では、相当な危機感を持っています。
 この「イスラム国」は、
イラク北部からシリアにかけて広がっていて、
「イスラム国」と名乗ってはいても、
実は、非国家組織です。
 欧米が危機感を持っているのは、
「イスラム国」の戦闘員が数万人に及ぶことではなく、
欧米の国籍を持った若者が、シリア経由で、
「イスラム国」に入国していることです。
その数は、数千人とも推定されています。
 こうした若者が、過激思想に染まった後で、
自国に帰国して、テロを起こす可能性があります。
 「イスラム国」からみれば、
欧米を破壊するために、
欧米の国籍を持った若者に過激思想を埋め込み、
戦闘訓練やテロ訓練を習得させた後で、
帰国させることを考えているかもしれません。
なんとなく、「トロイの木馬」作戦を連想させます。
 そういうわけで、こうした危機感は、
平和主義者だったオバマ政権が、
イラク北部の空爆に踏み込んだ理由のひとつになったと思います。
 もちろん、中国も、相当な危機感を持っているでしょう。
「イスラム国」は、中国がウイグル自治区において、
ムスリム(イスラム教徒)を弾圧していると見なしているからです。






























































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